美しい世界文化遺産の街、ラトビア・リガの観光情報をご紹介
バルト三国の一国、ラトビアの首都リガ観光のおすすめ情報をご紹介します。
ラトビアは東ヨーロッパ、ポーランドとロシアの間に三国並ぶ、バルト三国の真ん中に位置しています。バルト三国に挟まれたラトビアは、通称「バルトの貴婦人」とも呼ばれるほど景観の美しさで定評のある国。
特に首都であるリガは、「バルト海の真珠」とも呼ばれるほど美しく、特に旧市街である町の一区画が世界文化遺産にまで登録されています。
vkphotos – stock.adobe.com日本では馴染みが少ないですが、ラトビア・リガはヨーロッパでも有数の景勝地です。そんな街並みを見ているだけでも価値があるラトビア・リガ観光ですが、どんなおすすめ観光スポットがあるのでしょうか?
リガは長い歴史を持つ観光都市
ラトビアの首都リガは、ラトビア国内でも有数の魅力的な観光地に溢れた観光都市という一面もあります。
リガの歴史は2世紀ヴァイキングの時代、東ローマ帝国との交易ルートとして栄えていました。
ラトビアがロシアの国領だった際は、同国第三の都市とされていた点もリガがいかに繁栄していたか読み取れます。
リガは長い歴史がある分、町の中だけでも数多くの歴史的観光名所が残されています。ラトビアの魅力が集まった観光都市リガですが、一区画は世界遺産にまで登録されているほど観光名所が集中したエリアがあります。
このエリアについて以下で覗いてみましょう。
ユーゲントシュティール建築群
fotojanis – stock.adobe.comユーゲントシュティール建築群はリガの「新市街地」にある観光スポットです。
市街地にある1900年代初頭の建築様式であるユーゲントシュティール建築がそのまま残された一区画ののことを指します。
ユーゲントシュティール建築はドイツ語で、フランス語では「アールヌーヴォー」とも呼ばれます。
19世紀末から20世紀にかけて流行した建築様式で、従来の形式から外れ派手な装飾や唯一無二性が強くインパクトのある建物が並びます。
彫刻なども多用されており、建物でありながら一つの芸術作品を見る感覚で楽しめるでしょう。
リガ市内はこうしたユーゲントシュティール建築の建物が多く、特に完成度の高い芸術的な建物が新市街地の「アルベルタ通り」や「 エリザベステ通り」に集中し、観光名所となっています。
いずれの建物も迫力は満点。長らく見ていても飽きない高い芸術性についつい見入ってしまうかもしれません。
リガ旧市街地(ヴェツリガ)の観光スポット
Scanrail – stock.adobe.com現在のリガは「新市街地」と呼ばれるエリアのほか、19世紀の街並みをそのまま残した「旧市街地(ヴェツリガ)」で区分されることがあります。
このうち旧市街地である「ヴェツリガ」がユネスコ世界文化遺産に登録されています。
旧市街地(ヴェツリガ)にはラトビアを代表する宗教的建造物や、100年前の街並みを綺麗に残したユニークな建物群なども存在。
こうしたリガの観光地の殆どはヴェツリガに集まっており、観光スポットそれぞれ距離が近く短い時間で各所を巡ることも可能となっています。
リガ大聖堂
ilolab – stock.adobe.comリガ大聖堂は13世紀前半に建てられた歴史の長い大聖堂です。
大聖堂の規模としてはバルト三国随一のものとされ、「ドーム教会」という通称もあります。
13世紀から800年近くの歴史がありますが、大聖堂自体は何度も増改築されており現在の建物は18世紀頃のものです。
増改築の度に改築時期の建築様式が取り入れられ、大聖堂の中は旧来のロマネスク建築やゴシック建築、バロック建築など複数の建築様式が複合された建物となっています。
リガ大聖堂内にあるパイプオルガンは1884年(日本では明治時代前半)に設置されたもので、パイプの数はなんと7000本。
その大きさは世界で4番目となります。
大聖堂の美しいステンドグラスとのセットは、日本では見られない非日常的な空間となっています。
美しい聖堂と巨大なパイプオルガン。見どころポイントが多い、リガでも特におすすめの観光スポットです。
ブラックヘッドハウス
gadagj – stock.adobe.comブラックヘッドハウスは1300年代からパーティホールとして使われていた歴史のある建造物です。
実際に建物を使っていたのは裕福な商人や船員などのギルドと、まさに当時交易で栄えた町らしい建造物ですが、第二次世界大戦で一度破壊され、近年になって修復されたものが現在のブラックヘッドハウスになります。
派手に装飾され見ていて飽きない美しい建築物ですが、クリスマス時期などの夜は演出があったりと昼夜問わず魅力を出し続ける観光スポットです。
リガ城
Alex Shirmanov – stock.adobe.comリガ城は、その名の通りリガ旧市街地にあるお城です。
現在のあるお城が作られた年代は1515年で、当時のリガ市民によって築かれました。
リガではかつて「リヴォニア騎士団」とリガ市民の間で抗争がありました。
リガ城はこの戦いに敗北したリガ市民によって建てられ、その後現在まで多くの支配者によって使われてきた歴史があります。
当初は防衛施設に特化した
城で壁に覆われていましたが、城の支配者が変わるたびに改築され現在に至ります。 リガ城は現在、一部は歴史博物館として、また一部は大統領府として使われています。
大統領府は応接間など観光者向けに公開されていない部分もありますが、併設されている歴史博物館は再現図などの資料が展示された観光名所として、今もなお人気を集めています。
聖ペテロ教会
Grigory Bruev – stock.adobe.com聖ペテロ教会はリガ旧市街地の中央部にある観光スポットで、高さ123.25mの尖った塔が特徴的な教会です。
教会の歴史は1200年代まで遡り、当初は木造の教会でしたが改築や修復を繰り返すうち現在の姿になっていきました。
800年の間数々の戦火や災害に巻き込まれ、幾度も消失と修復を繰り返した不屈の教会。教会の展望台からは美しい旧市街地を一望することができます。
また、教会内部はすべてがレンガ造り。映画でしか見ないようなヨーロッパ建築の迫力を楽しみましょう。
スウェーデン門
Arcady – stock.adobe.comリガはかつて、ロシアやドイツの他に北欧スウェーデンの支配下にあった時代もありました。スウェーデン時代に作られた城門の一つにして、現在唯一現存するのが観光名所「スウェーデン門」です。建物を貫通するトンネルが現れたような印象的な見た目の城門です。 スウェーデン門の名前の由来は、城門の向かいにあったスウェーデン兵舎の兵士が利用していたからとされています。
なおスウェーデン門には昔話があり、当時のリガ女性市民は外国人と会うことを禁じられていましたが、1人のスウェーデン兵士に恋をした女性がこの門で会うようになり、最後は罰を受けて壁に埋められてしまうという悲哀のエピソードが伝わっています。
こうした経緯があるからか、現在はカップルの聖地としてカップルのリガ観光で人気のスポットとなっています。
カップルでスウェーデン門を潜ると幸福に恵まれる、という素敵な言い伝えも残っています。リガへカップル観光する際は是非立ち寄ってみましょう。
リガ観光まとめ
ラトビア・リガのおすすめ観光地をまとめました。
リガはさまざまな歴史的建築様式の残る、現代に生きた建築芸術都市というイメージもあるでしょう。
特に旧市街地は現代風の建物が殆どなく、過去のヨーロッパへタイムスリップしたかのような感覚を楽しめるのが魅力です。
ヨーロッパにおける本物のクラシックな街並みを、実際に歩いて体感してみましょう。
リガ観光へ訪れる際は是非参考にしてみてください。