Aira Birzina / アイラ・ビルズィニャ
2021年12月11日から12日まで六本木ヒルズアリーナで開催されるExpanding Lightsの期間中に、
Expanding Lightsの詳細ラトビアより合唱を届けてくれるアイラ・ビルズィニャがどういった人物なのかご紹介します。
Aira Birzina Biography
Aira Birzina(アイラ・ビルズィニャ)は、ラトビアが誇る世界無形文化遺産「歌の踊りの祭典」の総指揮者を務め、そこに集う数万人を束ね最高のハーモニーを奏でさせる事でも有名な指揮者である。
ラトビアは、その独立に当たっても1989年のベルリンの壁の崩壊後、他のバルト三国の首都を繋ぐ600kmの「人間の鎖」を200万人の人々が手を繋ぎ、歌を歌うことで1990年のソ連からの独立宣言に至った歌の国であり、日本の万葉集と同時期まで遡ると言われる口頭伝承の4行詩「ダイナ」にその歴史を遡ることができる。ラトビア人にとって「ダイナ」や「合唱」は、その他国に支配される苦難の歴史の中で、インド・ヨーロッパ語族の中で最も早く枝別れし、その原型を止める言語としても知られる母国語である「ラトビア語」を守り、次の世代に自らの歴史や文化と共に伝える大切な手段でもあった。
アイラは、そんなラトビア人にとって大切な「合唱」、特に女性合唱の中心人物として、1947年創設の名門女性合唱団「DZINTARS(ジンタルス:日本語で琥珀の意味)」や、リガ大聖堂の女子合唱団「TIARA(ティアラ)」の指揮者を長年に渡り務めており、その他にも世界中の合唱コンテストで審査員を務め、また名門のラトビア国立音楽院でも教鞭をとる。
その長年にわたる功績が認められ、数多くの受勲にも輝いている。
これまで日本の合唱団との数多くの交流ももち、音楽を通じたラトビアと日本の相互理解の促進に対する彼女の貢献は、2021年に在ラトビア日本大使からも表彰状を贈られた他、その人生と、「歌と踊りの祭典」の様子は、ラトビア独立100周年を記念したNHKスペシャルとしても取り上げられた。
1999年 | ラトビア文化省「フォークアート分野」における賞を受賞 |
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2015年 | ラトビアにおける最高の勲章「スリースター騎士団」を受賞 リガ市のおける最高の勲章「ホワイトスパロー賞」を受賞 |
2018年 | ラトビア共和国政府内閣より「功労賞」を受賞 |
2021年 | 在ラトビア日本大使より在外公館長表彰 を受ける |
イベントの期間中には、アイラ・ビルズィニャが指揮する「ジンタルス」によるラトビアからのリモートライブパフォーマンスが六本木ヒルズアリーナで予定されています。
このクリスマス、是非ラトビアからお届けする美しい合唱をお楽しみください!